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集合意識理論とビジネス

最近流行の「パワースポット」という言い方はどこか不謹慎だと思うのですが、それはそれとして、パワースポットにはたしかに静謐な空間のなか、訪れる誰もが、それぞれに忘れていた厳かな気持ちを取り戻す-そういう力があると感じます。

ここで思い出すのが、ユングに始まる分析心理学でいうところの集合または共有無意識、あるいは意識の集合という考え方です。

科学的な場の理論(重力や電磁派など)とは違って、どこかの誰かが定めた「科学的である条件」を備えていないため、疑似科学とよばれる考え方ですが、誰もがそれを経験的に知っている感覚です。

つまり、同じ意識状態を持つ人が集まると、その場全体としての意識による影響を周囲に及ぼし、そこから離れるにしたがってその影響を受けなくなるというものです。

和やかな場には和やかな意識が重なり、険悪な場には険悪な意識がぶつかり合っています。
白紙の状態の人間がある状態の意識が集合している場所に近づくと、知らず知らず同調してしまったりもします。

ポジティブな言葉・態度はそういう言動を伝えられた側だけでなく、言った本人の深層心理にも同じ量のプラスのエネルギーをもたらしますし、その逆に、ネガティブな言葉・態度も同じく、両者に表の意識が忘れたあともずっと澱みを残します。

その観点から、私の知る範囲で業績好調な会社を観察してみますと、たしかにそのような会社には、元気・活気・活力の乗算ともいうべき肯定的な波長が充満していて、共通した雰囲気を持っています。

気合・根性・浪花節の会社であっても、スマートネスをモットーとする会社であっても、これは変わりません。

ビジネスをスタートするときになにか役に立つのでは?
そう思いながら、この文章を書いています。