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GIGAスクール構想

友人と話をしていて、子供さんが学校からタブレットが支給されたと言っていたのでちょっと調べてみました。
教育現場に1人1台のタブレットやパソコンを配布する「GIGAスクール構想」が今年度から本格的に始まったそうです。
小中学校ではデジタル教科書の導入も進んでいるそうです。
授業でタブレットやパソコンを使い、授業の記録をつけたり感想文を書いたり、ある生徒の投稿に対してみんなが意見をツイートしたりしているようです。
国語の授業などであれば、音読も音声が出て正しい発音が確認でき、何度でも聞きかえして自分が納得いくまで確認できるようです。
また、これまで発言が少ない生徒も、文字であれば自由に発信でき、活発に意見交換ができたりするようになったそうです。

ただ、いい面ばかりではないようで、長時間使用での視力の低下への不安や「スマホ脳」といわれる人の精神状態に悪影響を及ぼさないか等の不安がでてきています。

タブレットだけの生徒と紙ノートの生徒の脳の活動量をしたべた結果、紙ノートのほうが脳の活動量が多かったそうです。
脳が活発に働いている人は、そうでない人より豊富な情報を思い出しながら解答しているそうです。

紙ノートを使う時、私たちは聞いた言葉から大事だと思うところを要約して、手を動かして書きとめます。
その作業によって、授業の内容を解釈する時間が生まれる。
これが記憶の定着に重要な意味を持ち、一手間かけて脳に刻まれた記憶になるそうです。

ネットに慣れている人ほど、自分で考える前に検索して解決します。
すぐ正解がわかってしまうと、自分で答えを見つけようと考える時間がなくなります。
それは、頭を使わなくていいように頭を使うようなものですから、マイナスです。

これは子供だけの事ではなく、仕事上でも簡単に調べてすぐに対応できるのは作業効率的にいい事ですが、それが身についているのかといえばすぐに忘れてしまったりもします。ある程度悩んでから調べたりしてわかった時には結構記憶に残ったりします。

紙とデジタルで学習効果にどんな違いがあるかはこれからの実証で確認・改善されていくと思われます。

私たちも色々仕事のやり方をちょっと考えてみても良いかもしれません。