言語化能力

先日、いつも通っている散髪屋に行きました。
その日はたまたま新しいスタッフの方が担当してくださることになり、私はいつもの感覚でこう伝えました。
「横と後ろは刈り上げて、全体的に短くしてください」
私の中ではいつも通りの完成形が見えていたのですが、いざ散髪が始まってみると……なんだかあまり短くなっていません。
鏡を見ながら「もう少し切ってください」「……やっぱり、もっと切ってください」と、何度も追加でお願いする形になってしまいました。
最近、テレビや本屋などでも「言語化能力」という言葉をよく見かけるようになりました。今の時代を反映したキーワードですよね。
この散髪屋での出来事を通じて、私は仕事でAIを使うときのことを思い出しました。
AIに指示(プロンプト)を出す際、適当にざっくりと入力した時と、条件や背景を細かく具体的に入力した時とでは、返ってくる答えの質が全く違います。
「全体的に短く」という私のオーダーは、まさにAIに対する「ざっくりとしたプロンプト」と同じでした。「何センチ切るのか」「どの程度の短さなのか」という具体性が欠けていたため、新しいスタッフの方に私のイメージが伝わっていなかったのです。
私たちの普段の業務でも、「言わなくても伝わるだろう」「いつもの感じで分かるはず」と思ってしまうことはないでしょうか。しかし、自分と相手とで前提となるイメージが違えば、アウトプットに大きなズレが生じてしまいます。
AIを使いこなすためにも、そしてチームで円滑に仕事を進めるためにも、「自分の思っていることを、どれだけ解像度高く言葉にできるか」が必要不可欠なのだと、身をもって知る良い経験になりました。
まずは「自分の中の当たり前」を見直し、相手に伝わる「具体的な言葉選び」を意識して、日々の業務に取り組んでいきたいと思います!